夜はまだまだ終わらないぜ?
もう少し。
「お、い…まだ、すんのかよ…?」
グッタリとしながら抗議する烏。
「…まだ、良いだろ?」
烏の耳朶を噛みながら、俺はそう囁く。――…ぶっちゃけ…まだ足りない、欲しい。
「も…無理だっての…。」
そんな俺に…眠たげに目を瞬かせながら、そう言う烏。
「…付き合ってもらうぜ?」
そう言って嗤ってやると…烏は諦めた様に、溜息を吐いただけだった。
「う゛〜…。」
「カラス?」
コトが終わって、横になっていると…烏が呻き声を上げながら、こっちを睨んでくる。
「普通…ココまでするか…?」
烏の表情を見て、思わず言葉に詰まる…やっぱし、ヤりすぎたか。
「…加減できなかった。」
「…お前ね…。」
そう謝ると…烏は呆れと諦めが混ざった表情で、そう呟いた。
「…明日、練習なのによ〜…」
「寝てりゃ良いだろ…。」
枕に顔を突っ伏して恨めしそうに呟く烏に、俺はそう言ってやる。
「明日、動けなかったら…看病しろよ。」
そんな烏の声が聞こえてきたので…俺は『分かった』とだけ答えてやった。
――…翌日。動けなくなった烏に、俺が良い様に使われたのは…言うまでもない…が、それでも何となく幸せだった。
End.
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