刺激が強すぎたか?
おい、おい…?
何時もの様に、烏に口付けたら…何時もと反応が違った。
「…カラス?」
呼び掛けても、反応無し。――…思わず、内心で狼狽える。
「ぁ…な、な…何!?」
暫くすると、正気付いたのか…一気に顔を真っ赤に染め上げながら、口元を押さえる烏。
「『何』って、キ…」
「わ゛―――――!!言わんでもいい!!」
そう言おうとしたら…烏が大声を上げて、それを遮る。――…一体、どうしたんだ?
「おい、カラス…どうかしたのか?」
「だ、だって…その…」
そんな烏に些か首を傾げながら、そう尋ねる。すると…意外で可愛らしい答えが返ってきた。
「何か、背筋が…ゾクゾクって…!!」
その答えを聞いた瞬間…俺は貪る様に烏に口付けた。
「ん、んぅ…ぁう!」
舌を絡めると、烏の口からくぐもった声が聞こえる。暫くそうしていると、烏が背中を叩いてきたので解放してやった。
「はっ…!きゅ、急に、何すんだよ!」
涙で潤んだ目で、そう抗議する烏。――…それを見て、見事にブツリと理性の糸が切れた。
「ひっ!ちょ、あ、咢!?」
性急に烏の首筋に顔を埋めて噛み付くと、困惑した烏の声が聞こえたが…無視して、こう囁いてやった。
「――テメェが、悪い。」
(――頼むから・・・絶対に他の奴の前では、そんな反応するなよ・・・。)
それを聞いて固まった烏を、俺が満足するまで喰らい尽くしてやったのは…言うまでもない。
End.
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