その甘さに、ただただ溺れた。
けものなぼくらの蜜時間
「――んぅー!ん、んー!!」
接吻に夢中になっていると苦しそうな声と共に胸を叩かれて、我に返った三成は
慌てて家康を解放した。
「ぷは…はぁ、はぁ…。」
「――――」
接吻の苦しさから開放されて――荒く息を吐く家康に、三成は息を呑む。
(――これは、だれだ?)
今自分の目の前に居るのは、間違いなく徳川家康のはずだ。
だが…この色香はどう言う事か――赤く染まった頬、潤んだ目…その全てが
三成を煽っていた。
「…みつなり…?」
不安の混じったか細い声で呼ばれて、三成が家康の方へと顔を向ければ――
潤んだ目でジッと此方を見つめていて、その目に誘われる様に、三成は家康に覆い
被さった。
それから暫くの間――胸を弄ったり、肌に痕を付ける事をしていた三成だったが…
その手を家康の下半身に伸ばし、既に綻んでいた家康の蜜口に指を2本、強引に
突き入れた。
「あ、ひぃ!!―――ああぁあ!」
余りの乱暴さに家康は悲鳴を上げるが――発情と快楽で綻んだ内壁は嬉々として
三成の指を受け入れた。
「や、みつ――いやぁ!」
「『嫌』と言う割には、イイんじゃないのか?」
叫ぶ家康に三成がそう言えば、家康は嫌々と抵抗する様に頭を振った。
それに内心舌打ちした三成だが、ふと――先程から動いている家康の尻尾が目に
入り…持ち主と同様に嫌々と言わんばかりに揺れているそれを、三成は空いた手で
力一杯握った。
「ひぃっ―――!!?」
ある意味――急所に近い場所を力一杯握られて家康は喉を引き攣らせ…その拍子に
蜜口に入っていた三成の指を締め付けてしまった。
その反応に一瞬驚いた三成だったが――ニヤリと薄い笑みを浮かべて、今度は
内側を弄るのと同時に…蜜口の直ぐ上にある突起を弄った。
「ひ――は、ひぃあああ―――!!!」
外側で一番感じる部分を弄られ家康は啼き叫び暴れるが、そんな家康に煽られた
三成は、抵抗などお構いなしに家康を責め続けた。
「ひぐ――あ、みつ、ああ‥や、何か、ひ…ぁ、くる…!」
「おい、家康?」
ガクガクと震えだしうわ言の様に言う家康に、三成は声を掛けるものの…その声すら届いて
いないのか…家康は只管に『くる』と『こわい』を繰り返す――それを聞いた
三成は『絶頂が近い』と判断して一際強く突起を押しつぶした、その瞬間――。
「あ、ひ――いや、あああぁぁ―――――!!!」
――プシュ!
身体を震わせ…悲鳴とも言える嬌声を上げながら、家康は潮を噴いて果てた。
「――…。」
はくはくと息を吐く家康を見下ろしながら、指を蜜口から引き抜いた三成は――家康の
余りの反応の良さに目を見張っていた。
恐らく…発情期の所為で身体自体が感じ易くなっている事も一因だろうが、まさか…
潮を噴くとは思わなかったのだ。
「あ、くぅ…み、みつなりぃ…!」
「――何だ?」
暫し考えに耽っていた三成だったが、家康に涙声で呼ばれて我に返る――すると、
家康の口から思いもよらない言葉がこぼれた。
「あぅ…た、たりなぁ…!なん、とか…して、ぇ…――!!」
それを聞いた瞬間――三成は家康を俯せにひっくり返し、腰を高く上げさせた体勢にして
手早く自身の前を寛げて、既に先走りを流している自身を…蜜を流しヒクついて
いる家康の蜜口に挿入た。
「あああ――――っ!!」
「――っ!!」
入れた途端に持って行かれるかと思う程に、自身を締め付けられた三成は…それを
振り切るかの様に――一気に家康の最奥まで自身を突き立てた。
「ひぎっ?!ぁ、うあぁああ―――!?」
その瞬間――家康の悲鳴と共に、その身体の奥底で何かが破れる様な音
―破瓜の音―が聞こえた気がしたが…それに構う事無く、三成は腰を動かした。
「ぅあ!ひ――み、みつ…な、あぁあ…!!」
「は――いえ、やす…!」
三成が動く度に、家康の口からは嬌声が、結合部からは血と愛液と先走りが入り
混じってはしたない水音を立てている――本来ならばかなりの痛みを伴っている筈
だが…発情で完全に綻んでいた家康の身体は、その痛みすら快感に摩り替わって
いた所為で…無体としか言い様の無い三成の責めを受け入れていた。
「ひぃ、あ、ふ…みつ、ワシ…も――!」
「――あぁ。」
ガクガクと身体を戦慄かせながら限界を訴える家康に、三成は短く返答し――目の
前で揺れている家康の尻尾を自分の尾に絡め…空いた手で突起を押しつぶし、そして一際強く腰を突き上げた。
「ひ、あ――み、つな…あ、ひぃあああああ――――!!!」
「ぐ――ぅ、いえやす―――!!」
一気に感じる所を責められた家康はそのまま果て、三成もその時の締め付けで
家康の中に白濁を吐き出した。
果てた後――互いに荒く息を吐いていたが…一足先に落ち着いた三成が、自身を
抜こうと腰を引いた途端、自身を甘く締め付けられて思わず呻いた。
「っ――、家康…?」
未だに絶頂の余韻に震えている家康を仰向けにしてみると、家康は口端から唾液を
流しながら、物足りなさ気な目で三成を見つめていた。
「…足りないのか?」
口に薄い笑みを刷きながら三成がそう言えば、家康はコクリと頷いた。
それを見た三成は――家康の内で一気に猛った自身で、再び家康に挑んだ。
結局――明け方までこの情事は続き、最終的に――家康は失神、三成も体力が
尽きてしまい…吐き出した白濁の後始末もしないまま、寝こけてしまった。
――後始末をしなかった事で、後々大変な事態になるのだが…それはまた
別の話である。
End.
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