「――あっちか…。」
闇に溶け込んでいた影―夢魔で、名を三成と言う―はそう呟いて、
『香り』のする方へと飛び立った。
恋してピーチ
暫くして――目的地に到着した三成は、部屋の中に侵入した瞬間に感じる香りに、
思わず喉を鳴らした。
「――っ…」
思わぬそれに胸を高鳴らせながらも、三成はスヤスヤと眠っているこの部屋の住人の
女を観察する。
年の頃は――見た所20代前後だろうか、最近では珍しくなった黒髪をざっくばらんに
短く切っているが…寧ろ可愛らしいし、均整の取れた身体は非常に魅力的だった。
「――ん…」
女の口から吐息が零れた事で、三成は我に返って部屋の中を探り出す――女の名を
知る為だ。
――夢魔は精気を貰う時、相手に行為を悟られない様に軽く術をかける、
名を知らなくても術は使えるが…その効果は相手の名を正確に知っていた方が
効果が高い。
暫くすると――机の上にパスケースがあるのを三成は見つけ、その中身を見ると――
学生証らしきカードが入っており、其処にはしっかりと女の名が書かれていた。
(――とくがわ、いえやす…。)
しっかりとその名を覚えた三成は、パスケースを元の場所に戻し…再び家康の元へと
近付き、その顔に手を翳し…そして耳元で囁いた。
「――いえやす…。」
「ん――ぅ…。」
ヒクリと震える様子を見せた家康に、三成は内心でホッとする――この術、名を囁いた
瞬間に相手が何らかの反応をすれば、効果を発揮する為…非常に使い勝手の
良い術なのだ――その反面、ちょっとした欠点もあるが。
完全に術が掛かった事を確認して、三成は家康の顕になっている肩口に顔を埋めた。
「ん、ぁ…。」
肩口から首筋にかけて舐め上げるだけで声を上げる家康に、三成はクツリと笑みを
零した。
(――思った以上に…敏感な身体の持ち主だ。)
心の中でそう思いながら、三成は家康の寝間着のボタンへと手を伸ばし…顕になった
豊満な胸を揉みしだき、胸の突起を吸えば…家康の口から吐息に近い声が
零れ落ちた。
「ひぁ…ん、っ」
その声に三成はゾクリとしながらも、家康の寝間着のズボンを下着ごと一気に
引き下ろした。
先程の愛撫の所為もあってか――家康の蜜口はすっかり濡れており、トロトロと
愛液を零している。
その愛液を指に絡め…三成は試しに指を1本、家康の蜜口に沈めた。
「ぃ…っ、あ!」
指を入れた途端――家康の口から苦痛の声が零れる、先程とは違う反応と内側の
狭さに三成は舌打ちを零した。
(この狭さ――ち、処女か…。)
実は三成、余り処女を好まない――何故なら、非常に手間が掛かる上に、術に関して
少々デメリットな事があるからだ。
だが…この極上の餌を前に『手間が掛かる』と言う理由だけでの御預けは
勘弁である。
そう思い直し…三成は、この上ない丁寧さで家康の蜜口を綻ばせていった。
暫くすると――我慢強く慣らした甲斐もあり、家康の蜜口は三成の指を3本も
受け入れる程に綻び…三成が指を動かす度に、家康の口からは先程とは打って
変わって、甘い声が零れ落ちた。
「あ、ふ…ひゃ、あぁ!!」
零れ落ちる声に三成は、ゴクリと生唾を飲み込み――煽られる様に指を動かせば、
家康の声の感覚が短くなっていく。
その感覚で絶頂が近付いている事を確認した三成は、内側を強く刺激するのと
同時に蜜口のすぐ上にある突起を強く押し潰した。
「あ、ひぃ…やぁああ――――――――!!」
――プシュ。
その瞬間――家康は悲鳴を上げ…潮を噴いて果てた。
絶頂の余韻に身体を震わせている家康の蜜口から、三成が指を引き抜けば――
感じたのだろうか…家康の口から微かに吐息が零れた。
「――ふ…。」
零れた吐息に煽られ――三成は手早く前を寛げ…先走りを流している自身を顕にし、
ヒクついている家康の蜜口に宛がい…貫いたその瞬間――。
「ひぐ?!う、ぁあああ――――!!!」
(ちっ!――術が解けたか!!)
ふつりと突き破る感触と同時に、家康は悲鳴と共に目を見開いた。
その見開いた目に光が戻っているのを見、術が解けた事を悟り…三成は舌打ちを
零した。
そう――この術の最大の欠点は、破瓜の激痛に対して耐性がないのだ。その為…
破瓜の瞬間に術か解けてしまうのだ。
「ひぐ…ぅあ、だ、だれ…?」
痛みに震える家康はポロポロと涙を零しながら、自分を貫いている男を見上げる。
それを見た三成は――再び術をかける為、家康の耳元に口を寄せ…甘い声で
囁いた。
「いえやす…。」
「あ…!?」
三成が囁いたその瞬間――家康の身体が震えたとの同時に、内側の締め付けが
緩み…一気に目が蕩けた。
(――よし。)
再び家康に術が掛かった事を確認した三成は、精気を得る為…腰を動かした。
「あ、ひ!や、あ…ん!」
「は…いえやす…。」
三成が動く度、繋がった部分からは破瓜の血液と三成の先走りと家康の蜜が混ざり合い、はしたない水音を立てると共に、家康の口からは嬌声が零れ落ちる――
先程まで処女だったとは思えない程に甘い声だった。
「や、ひぃ!!あ、や――な、か…くるぅ!!」
「――そうか…。」
暫く楽しんでいた三成だったが――たどたどしく家康が限界を訴え、それを聞いた
三成は一際強く家康の内側を突き上げたその瞬間――。
「――っ、だすぞ…!!」
「あ?!ま、やぁああ――――!!」
三成がそう囁くと、家康は察した様に叫んだが――時既に遅し…三成は白濁を
吐き出し…家康も吐き出されたその熱さに釣られる様にして果てた。
互いに果てた後――そろって荒く息を吐いていたが、未だに足りないのか…
三成自身が家康の中で再び反応した。
「ひ!?――も、い…やあぁあぁ――――!!」
それを感じ取った家康は嫌々と首を振ったが…そんなのはお構いなしと
言わんばかりに三成は再び動き出した。
そして――夢魔と言う狼に目を付けられた哀れな乙女は、一晩中ねっとりと
食べられ…見事に味わい尽くされてしまったのだった。
End.
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えーと――nicoさん、あまねさん、部長さん、38様…こんな感じで宜しいでしょう
か…?
一応現パロに仕上げて見ました――が、グダグダと長くなってしまいました…orz(前振りに力入れすぎた…)
ちょっと微妙な感がしないまでもないですが…取り敢えず宿題1本完了です。
(※お持ち帰りの際はお題サイトへのリンクをお願いします。)
Title:『
Fortune Fate』/Template:『
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