今更、ドキドキした――いや、本当に。
一秒も待っていられない
「み、みつなり…」
「――いえやす。」
あれから――自室に家康を連れ込んだ三成は、ベッドに家康を放り投げた後…
すかさず自分もベッドに上がり、家康を逃げられない様に押え付ける。
今更だが、本当に今更だが――この状況に2人の心臓はドキドキしっぱなしだった。
「あ、の…みつなり。」
「な、なんだ?」
家康の震えた声での呼び掛けにに思わず声がひっくり返った三成だったが…家康の赤く染まった顔を見てコクリと喉を鳴らす、そして――。
「――その…や、やさしくしてくれ…な?」
――ズキューン!!
その一言に文字通り心臓を打ち抜かれた三成は、噛み付く様に家康に口付けた。
「ん、む…ふぁ…」
「は、――」
一頻り家康との口付けを楽しんだ三成が、家康を解放すると――慣れない口付けが
苦しかったのか…先程よりも顔を赤く染め、荒く息を吐いていた。
その表情に煽られた三成は、そのまま家康の首筋に柔く噛み付いて、
痕を付けていく。
「ん、ん」
「…嫌か?」
息を詰めた家康に三成がそう言えば――家康はふるふると首を横に振り、それを見て
三成は更に痕を付けていくと同時に、家康が着ている服のボタンを外して肌を
顕にしていく。
そして――ボタンを全て外し終え、ふと見えた家康の下着に思いっきり固まった。
(な、ななななああぁあぁあ??!?!)
それをハッキリと見た瞬間…三成は心の中で叫んだ、叫ばずには居られなかった――
何でかって言うと…――。
家康が着ていたのは――ふんわりとした真白な生地に、大き目のフロントリボンと、
更にレースをふんだんにあしらっている、所謂…『ベビードール』と言う奴だった。
(こ、これは…もしや…『私を食べて?』と言っているのか?!?)
余りにも嗜好性の高いそれに、非常に使い古されたフレーズだったが…三成の脳裏に
そんな事が思い浮かぶと同時に、思いっ切り喉が鳴る。
「みつなり…?」
固まってしまった三成に家康は首を傾げる――その心の中では
『もしかして、引いたか…?』と思っていたが…三成はそのたわわな胸元に
手を伸ばした。
「いっ?!」
『ぎゅう』と音が付く程に乳房を掴んできた三成に、家康は悲鳴を上げる――が、
三成はお構い無しに家康の乳房を力一杯に掴み、揉み上げていく。
「いた、痛い――三成、痛い!!」
「――!!」
余りの痛さに耐えかねた家康がそう言えば、我に返ったのか…三成の手が乳房から離れて行き、痛みから解放された家康はホッと息を吐いた。
「痛かったぞ…」
「――すまない…」
頬を膨らませて言う家康に、三成は素直に謝った――三成とて痛い事を家康にしたい訳では無いのだ。
「…もう1度、触っていいか?」
「…痛くしない?」
「――しない。」
そう尋ねる三成を怖ず怖ずと見上げてくる家康に、三成がそう言えば――家康は
コクリと頷き、それを了承と受け取った三成は、改めて家康の乳房に手を伸ばした。
「ん、は…ぁ。」
(や、やわらかい…。)
先程とは違い――優しい手付きで乳房に触れてくる三成の手に、家康は吐息を
零し…三成もまた、先程は分からなかったその柔らかさに感嘆の溜息を零す。
暫くその動作を続けていると、三成の掌に何か固い感触を感じ、見てみれば…家康の
胸の飾りが、下着越しに主張しており…誘われる様に三成は其処に触れた。
「ひゃ?!」
「い、痛かったか?」
先程とは違うリアクションに三成が尋ねると、家康はふるふると首を振る――それを
見た三成は再び家康の胸の飾りに触れる。
「ひゃ、ん…」
「…気持ち良いのか?」
零れ落ちる吐息に三成が尋ねれば、家康は震える声で『分からない』と呟く――
そんな家康の反応に、三成は家康のベビードールの肩紐をずらして、胸を包んでいたブラを外し、顕になった胸の飾りに直接吸い付いた。
「ひぁ!や、ぁ…ん、あ。」
吸い付いた瞬間に零れた家康の甘い声に、気を良くした三成は、更に歯を立てたり
して家康を追い詰めていく。
「あ、にゃ…」
次々に与えられる刺激に家康は、腹の奥に澱む熱と何かが溢れる様な感覚に、
思わず両足を擦り合わせ…それに気付いた三成が、片膝で抉じ開ければ、家康は
羞恥交じりの声を上げた。
「や、みつなり…だ――あぅ!」
そんな声を無視して三成が家康の蜜口に触れると、其処は溢れた蜜で濡れていた。
「――『分からない』と言っていた割には…」
「――い、言わないで…く、れ…」
笑いを含んだ三成の言葉に、家康は羞恥の余り…目を潤ませ、顔を赤くする――
そんな家康の反応と表情に煽られた三成は、家康の下着を脱がし…直接蜜口に
触れる。
「ぁ、んぅ!」
溢れた蜜を指に絡め…くるりと一撫ですると、家康の口から甘い吐息が零れ落ちた。
(…大丈夫そうだな。)
そんな家康の反応に、三成はそう思い…蜜を絡めた指を1本、家康の蜜口に沈めた。
「く、ぁ――。」
「――痛むのか…?」
沈めた途端――苦痛混じりの吐息を零した家康に、三成が尋ねれば…家康は
『平気だ』と首を振り、それを見て三成は慎重に指を動かしていく。
「ん、ぁ…ふ…」
(…熱い、な――。)
熱く狭い其処に、三成はコクリと喉を鳴らす――同時に『早く』と心が急くのを
感じるが…どうにか押し止めて、更にもう1本指を沈めて内壁を慣らして行く。
「ひ、ぁ――ん!」
(…ん?)
ある1点を掠めた瞬間――急に跳ね上がった家康の反応に、三成は確かめる様に
同じ場所を刺激すると、家康の身体が跳ね…声も更に甘さが滲んで行く。
(――ここか。)
其処が家康の泣き所と判断した三成は、更に其処を刺激する――その刺激は、
快楽に不慣れな家康をあっと言う間に追い詰めた。
「あ、や…み、ひぁあああ!!!」
その奥底が疼く様な強い快楽に、家康は身体を震わせ…あっと言う間に果てた。
「あ…ふ、ぅ――。」
絶頂で力の抜けた家康の蜜口から指を引き抜けば、内壁がまるで引き止める様に
指に絡み付く。
(…頃合か。)
そう判断して――三成はベッド横に隠す様に置いてあった、避妊具を取り出し…
自身に着け、家康の蜜口に宛がった。
「あ…――。」
宛がわれたその熱さに、家康の口から呆けた様な吐息が零れ落ちる。
「――いくぞ。」
「――ん…」
三成のその言葉に、家康はコクリと頷き――それを見た三成は、ゆっくりと家康の
中に自身を入れ始めた。
「ん、ぁ…くぅ…。」
「――力を抜け。」
入った途端――キュウと自身を締め付けてくる家康に…三成はそう言いながら、
家康の身体に触れながら、宥めていく。
そして――先を阻む其処に辿り着いた三成は、一思いに其処を突き抜いた。
「いっ――?!!!」
「――っ!!」
阻むそれを突き抜けた瞬間――痛みからか…一気に家康の身体に力が入り、
その拍子で入っていた三成自身も、思いっ切り締め付けられた。
「――だ、だいじょうぶ…か…?」
何とか果てる事は避けた三成は、半ば息も絶え絶えに家康に尋ねるが…同じ様に
息も絶え絶えな家康は、荒く息を吐くだけ。
そんな家康を宥める様に、三成は家康の額や頬に口付けを落としていく――暫く
それを続けていくと…安心したのか、内壁の締め付けが少しずつ緩んできた。
「…動いていいか?」
「う、ん…。」
感覚に慣れ始めた家康に、三成がそう尋ねると――家康が微かに頷いたのを見て、三成はゆっくりと動き始めた。
「く…ぅ、ん――ふ、ぁ…」
(…未だ、痛むのか…。)
若干の苦痛混じりな声を上げる家康に、三成はそう感じながら――先程指で見つけた
家康の泣き所を探して、自身で擦り上げた。
「あ、ひゃ…ん!!」
「ぐ…ぅ!」
すると――唯…ギュウと締め付けるだけだった内壁が、やわやわと蠢く様な
締め付けに変わり、家康は甘い声を上げ、三成は思わず呻いた――そして、
家康を労わる様に動いていた三成の動きも、徐々に早くなっていく。
「ひ、あぁ――み、つな…ぁあ…!!」
「は、ぁ――」
激しくなっていく三成の動きに家康は翻弄され、三成もまた家康の締め付けに
興奮から息を荒くする――頭の中では、冷静な自分が『手加減してやれ』と囁いて
いたが、今の三成にはどうしようもなかった、そして――。
「ひぃ、あ――あぁぁぁああああ!!!」
「く――いぇ、やすぅうう!!」
三成が家康の最奥を突いたその瞬間――家康は悲鳴を上げながら絶頂に達し、
三成もまた、その時の締め付けに逐情した。
「――ん…。」
絶頂の余韻から抜けた三成が、家康の蜜口から自身を引き抜くと――感覚が過敏に
なっているのか…家康が微かに吐息を零した。
「…大丈夫か?」
「――だいじょうぶ…」
三成が尋ねると、未だ絶頂の余韻が抜け切っていないのか…家康は呆けた声色で
答え…それを聞いた三成は、避妊具の後始末を始める。
「なぁ、みつなり…。」
「――何だ?」
家康に呼ばれた三成は、後始末の手を止め…家康の方を見る――すると、家康の
口から予想だにしなかった言葉が零れ落ちた。
「――いたかったけど…きもちよかったぁ…」
「…いえやす。」
「ん?」
何処か低い声で三成は、家康を呼ぶが…当の家康はそんな三成に気付かず、
ボンヤリと見上げてくる…そんな家康に三成はこう言い放った。
「――もう1度、付き合え。」
「え、ちょ――待て、三成!!ワシ、も――ひゃあぁ!!!」
「煩い!!」
その言葉に慌てる家康を押えつけて、三成は再び避妊具を自身に着け――家康の
蜜口に宛がい、一気に貫いた。
「ひ、あぁ!!みつな、や、なんでぇ…?」
(――きさまがあんな事を言うから、だ―――!!!)
戸惑いながら喘ぐ家康に、三成は心の中でそう叫ぶのだった。
そして――三成の宣言通り…家康は本当に根を上げるまで、三成にたっぷりと余す所無く可愛がられたのであった。
End.
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