「ちょ、爆流!」
いきなり押し倒されて、號斗丸は困惑した声を上げた。
「…あかんか?」
號斗丸を押し倒したまま…爆流は何処か落ち込んだ声で、そう言った。
「いや、ダメとは言ってませんよ…。」
そんな爆流に、號斗丸は苦笑しながら…そう言った。
「じゃあ、何でなんや?」
號斗丸の言葉に、爆流は首を傾げながら尋ねた。
「あ〜…吃驚して…。」
號斗丸は目線を彷徨わせながら、爆流にそう言った。
「…そんだけと、ちゃうやろ…?」
その言葉に一瞬だけ瞠目して、爆流は――號斗丸にそう言った。
「…バレました?」
爆流の言葉に、號斗丸は――僅かに身体を強張らせた後、そう呟いた。
「…当たり前や、解らん方がおかしいで…?」
その言葉に――爆流は苦笑を浮かべながら、號斗丸にそう言った。
「やっぱり、怖いですよ…。」
爆流の腕に縋りながら…號斗丸は、不安そうな声でそう言った。
「…怖なったら、言うてくれたらええから…。」
自らの腕に縋り付いた、號斗丸を見て――爆流は優しい声色で、そう囁き…號斗丸の首筋に、顔を埋めた。
「…っ…。」
微かに走る痛みに、號斗丸は顔を顰めた。
「………。」
そんな號斗丸を見ながら、爆流は無言のまま…胸の方へと痕を付け始めた。
「あっ…!」
號斗丸は羞恥心からか、慌てて声を上げた。
「…どないした、舞威丸?」
その声を聞いて、爆流は顔を上げ…號斗丸に尋ねた。
「…そ、その…。」
號斗丸は顔を赤くしながら、目線を泳がした。
「…恥ずかしいんか?」
顔を赤くした理由に思い当たった爆流は、呟く様にそう言った。
「…〜っ!当たり前だろ!?」
その言葉に號斗丸は、顔を紅潮させながら、そう言った。
「…そう思う暇も無くなるで?」
そう囁いて爆流は…號斗丸の胸を掴み、その飾りを口に含んで――愛撫しだした。
「あ…っ…!」
その感覚に號斗丸は、身体を強張らせながら――声を上げた。
「いっ…!…ぁ…。」
爆流の指が秘部に入る感覚に、號斗丸は痛みの所為か目を見開いた。
「…痛いんか…?」
痛みで指を締め付ける號斗丸の顔に、口付けを落としながら…爆流はそう尋ねた。
「…ぅ…。」
爆流の言葉に、號斗丸は息を詰まらせながら…必死に頷いた。
「…少しだけ、我慢したらええから…。」
必死に頷く號斗丸を見て、爆流はそう囁き…少しずつ、指を動かした。
「ぁ…っ…!」
微かに感じる痛みに號斗丸は、喉を仰け反らせながら――シーツを握り締めた。
そんな號斗丸を労る様に、爆流は、顔中に口付けを落とした。
「ぁ…ぃ、あ…。」
爆流の指が動く度に――號斗丸は頭を振りながら、上擦った声を上げた。
「舞威丸…気持ちええか…?」
濡れた音を立てながら指を動かしている、爆流は熱に浮かされた声で…號斗丸に囁いた。
「ぁ…っ…。」
その囁きにすら感じてしまい、號斗丸は息を詰まらせながらも頷いた。
「…かわええなぁ…。」
そんな號斗丸を愛おしそうに見つめ…爆流は指を増やしながら、優しい声色で呟いた。
「…もう、ええかな…?」
爆流はそう呟きながら、最終的に3本までに増えた指を秘部から指を引き抜き…自分自身を宛った。
「ふぁ…。」
その感触に號斗丸は、身体を強張らせ…息を詰まらせた。
「舞威丸…力、抜いとって…?」
爆流はそう言いながら――強張りを解く様に、號斗丸の身体を撫でた。
「…ん。」
それに安心したのか…號斗丸は身体から、力を抜いた。
「…入れるで?」
熱に浮かされながらも…出来るだけ優しい声色で爆流は、號斗丸に囁いた。
「……。」
その囁きに號斗丸は、無言でゆっくりと頷いた。
それを見て爆流は、逸る気持ちを抑えて――號斗丸の秘部へ、自らを挿入させた。
「あぁ―――――っ!!」
「…っ!」
余りの痛みに號斗丸は、目を見開きながら悲鳴を上げ…爆流は、きつい締め付けに…顔を顰めた。
「舞威丸…っ!力、抜いてくれ…!」
痛い程に自分を締め付けてくる號斗丸に、爆流は熱に浮かされた声で、そう囁きかけた。
「……っ…。」
號斗丸は喋ろうとするのだが…痛みの所為で、声が発せず…只、ひたすらに唇を戦慄かせた。
そんな號斗丸を見て…爆流は労る様に、號斗丸の顔中に口付けを落とした。
それを何度も繰り返し…號斗丸の身体が弛緩したの見計らって――爆流は、號斗丸の耳元へ唇を寄せた。
「舞威丸…もう、動いてもええか…?」
欲望が見え隠れする掠れた声で、爆流は號斗丸に囁きかけた。
「ふぁ…ぅ…。」
その言葉を聞いて、號斗丸は意識が飛びそうになりながらも…荒く息を吐きながら頷いた。
「舞威丸…。」
それを見て爆流は、號斗丸を気遣いながら――腰を動かし始めた。
「あ、ひぁ…!」
痛みより快楽の方が勝ってきたのか…號斗丸の口からは、甘い声が漏れだした。
「舞威丸、ええんか…?」
先程より痛みを訴えなくなった號斗丸に、爆流はそう囁きかけた。
「ぁ…っ…。」
その囁きに…號斗丸は切なげに吐息を漏らしながら、爆流を見上げた。
「っ…。」
その表情に爆流は、思わず喉を鳴らし…箍が外れた様に、激しく腰を動かし出した。
「ばく…っ!ちょ、あ、やぁ…!!」
急に激しくなった爆流の動きに、號斗丸は頭を振りながら…嬌声を上げた。
「すまん…せやけど、もう止まらへん…!」
熱に浮かされた甘い声で爆流は、號斗丸にそう囁きかけた。
「ふぇ…あ、ひゃあ、ん…!」
號斗丸は眦からボロボロと涙を流しながら、爆流に縋り付いた。
「舞威丸…。」
そんな號斗丸を見て――爆流は眦に浮かんだ涙を、舌で舐め取った。
「あ…ふ…。」
それにすら感じ號斗丸は、無意識に甘い吐息を漏らした。
「…。」
それを見て――爆流はお互いに限界だと悟り、腰の動きを早めた。
「あ、ひゃあ、ばく…りゅう、もぅ…!」
飛びそうになる意識の中…號斗丸は、途切れ途切れに爆流の名を呼び――縋り付いた。
「あぁ…。俺、もや…!」
爆流もその呼び掛けに掠れた声で、號斗丸に囁いた。
「ふぁ、も、あぁ―――――!!」
「舞威丸…っ…!」
爆流の背中に爪を立てながら、號斗丸は――悲鳴に近い嬌声を上げながら達した。
その時の締め付けで、爆流も劣情を吐き出した。
「舞威丸、大丈夫か…?」
爆流はそう言いながら、號斗丸の秘部から自身を引き抜いた。
「…ん…。」
達した余韻の所為か…號斗丸は、くったりと身体を弛緩させたまま、緩く首を振った。
「疲れたやろ…寝てかまわんで?」
そんな號斗丸を見て爆流は、號斗丸の頭を撫でながら――そう言った。
「うん…おやすみ、爆流…。」
その言葉を聞いて號斗丸は、微笑みながらそう言って、眠りに落ちた。
「…愛しとるで、舞威丸…。」
眠りに落ちた號斗丸に、爆流はそう囁きかけ…號斗丸を抱き込んで、自らも眠りに就いた。
爆流の顔には、満ち足りた笑みが…號斗丸の顔には、幸せそうな笑みが――それぞれ浮かんでいた。
私を抱き締めて、喉がカラカラになる程に。
貴方が囁く言葉全てが、私にとっては殺し文句…今は貴方と一緒に、この愛の中に居たいだけ。
End.