私は大それた夢なんて見る気もなく

I.D.〜LOVE ME CRAZY〜

 

「や…だぁ…」
破牙丸が、子供がぐずる様にすすり泣く。
「…イヤでは、無いだろう…?」
武侍丸が愛撫を施しながら、熱を帯びた声で囁く。
「…ひっ…!!」    
破牙丸は、イイトコロを刺激されたのか…強い快感に息を詰める。
「此処だろう…?」
武侍丸は、そんな様子を見て――意地悪く囁く。
「も…やだぁ…。」
破牙丸は強すぎる快感に、耐えきれなくなったのか…根を上げはじめた。
「どうしてほしい…?お前の望む様に、してやるぞ?」
武侍丸は、一番敏感な場所を刺激しながら…言い放つ。
「…っ…!!」
破牙丸は言われた事が恥ずかしいのか…顔を真っ赤にさせて、黙ってしまう。
「欲しいのだろう…?私が。」
スッ…と頬を撫でながら、武侍丸は問い掛ける。
「…しぃ…。」
破牙丸は小声で言うが、聞こえている筈の武侍丸は…
「聞こえんな…もう一回、言ってみろ…。」
武侍丸はそう意地悪く言って、指で唇をなぞる。

「も…っ…欲しぃ…!!」

破牙丸は赤くなりながら、切羽詰まった声で言う。
それを聞いて――武侍丸は、秘所に入れていた指を引き抜いて、自分のモノを当てる。
「お望みの侭に…。」
そう言って、一気に挿入させる。
「―――――っ!!!」
強い圧迫感に、声にならない声を上げる。
「…っ!締め付けるな…!」
締め付けられた武侍丸の方は、小さく呻き…顔を顰める。
「だっ…てぇ…!」
破牙丸は、声を引きつらせながらも答える。
そんな破牙丸を見て、舌打ちをし――破牙丸の花芯に手を伸ばし、愛撫する。
「ひゃ…!ん…あぁ…」
突然来た快感に、破牙丸は少しだけ力を抜いた。
それを見計らって、一気に奥まで押し進める。
「は…ぁ…。動くぞ…。」
そう言って――破牙丸の腰を掴んで、武侍丸は動き始めた。
「やっ…!!待…!ああ!!!」
待ったを掛けたのにも、関わらず…武侍丸が動き出したので、強い快感が襲い掛かってきた。
「…気持ちが良いな。」
武侍丸は片腕で、破牙丸の小さな手を纏め上げ…残った手で腰を掴んで動きながら言う。
「ふぁ…あ…ヤダぁ…。」
破牙丸の体は強すぎる快感に身悶え、涙を流しながら…無意識に拒絶してしまう。
繋がった秘所からは、淫らな水音が――自分と武侍丸しか居ない、部屋中に響き渡る。
破牙丸は、響き渡る水音に耳を塞ぎたくなったが…武侍丸はそれに構わず、喉に歯を立てる。
「あ…ん…!!」
今の破牙丸は…その僅かに走る痛みでさえも、快感になっていた。
「もっと…確かめさせてくれ…!」
その一言を合図に、纏め上げていた手を解放し…武侍丸は一気にイイトコロを突き上げた。
「やぁああああ―――――!!」
一気にイイトコロを突かれ、恥らいも忘れて媚声を上げる。
その刺激で――武侍丸が一気に締め付けられる。
「くっ…!もう限界だ…!」
締め付けられた武侍丸は、そう言って――動きにスパートをかけた。
「あ…!!も、ダメ…ああぁぁーー――――――!!」
破牙丸はスパートを掛けられ、限界を訴え、達し…気絶した。
「く…!」
破牙丸が達した衝撃で締め付けられ、小さく呻き声を上げて…武侍丸も達した。

「ふぅ…。」
気絶した破牙丸の秘所から、自分のモノを取り出し…破牙丸の顔を見る。
その顔は涙の跡が残り…疲労が色濃く残っていた。
「無理をさせたな…。」
そう呟いて、破牙丸の頬を愛おしげに撫でる。
「…この世で一番…」

―――――― 愛している ――――――

武侍丸はそう言って…破牙丸を自らの腕で抱き込み…眠りに付いた。
「ん…?」
抱き込まれた感触で起きたのか、破牙丸が腕の中で身動ぎした。
自分を抱き込んで眠る相手に、少しだけ顔を顰めた。
「バカだよ…テメーは。オイラだって。」
そう言って、眠る武侍丸の頬に口付けを落とし…再び眠りに付いた。

大雑把で、どうしようもない私だが…君への愛は、思わせ振りではないから。
だから…お願い。君で私を証明させてくれ。躯を重ねて読み取るのは…君だけだから。