「んん…っ!!」
僅かな明かりが差し込む一室で、天零は、武威凰からの口付けを受け、くぐもった声を上げた。
「はぁ、はぁ…!」
武威凰は満足したのか、やっと、天零から離れた…天零は、息苦しさに、荒い息を吐いた。
「い、一体…どうしたんですか?」
余りにも性急な口付けに、天零は、武威凰にそう尋ねた。
「…したくなった、急に。」
それだけを言うと武威凰は、天零の耳朶に、噛み付いた。
「あっ…!」
耳朶に噛み付かれ、天零は、思わず甘い声を上げた。
「…今だけは…私の好きにさせてくれ…。」
そう言って武威凰は、天零を押し倒しながら、首筋に口付けた。
「あ…っ」
身体中に走る甘い痛みに、天零は唇を噛み、身体を震わせた。
甘い痛みが走った場所には、武威凰が付けた、赤い華が咲いていた。
「声を殺さないでくれ…。」
声を殺そうと唇を噛んでいる、天零の唇をなぞりながら、武威凰は囁いた。
「ん…でも…。」
唇をなぞられて、天零は吐息を吐きながら、そう言う。
「聞きたくて…堪らないんだ…。」
そう言って武威凰は、天零の手を取り、その指を、自らの口に含んだ。
「あ、ひぅ…。」
指を含まれ、唾液が指に伝わる感触に、天零は、声を上げた。
「………」
武威凰は、熱に浮かされた、天零の表情を見て、満足したのか…漸く、天零の指を口から放した。
そして武威凰は、天零の胸の飾りを、口に含み転がしながら、愛撫を施し始めた。
「あ…ん…。」
その感触に、天零は、甘い声を上げた。
「や…ぁ…。」
水音を立てて、指が入り込んでくる感覚に、天零は声を上げた。
「もう少しだけ…力を…。」
無意識に強張った天零の身体を、宥める様に撫でて、武威凰は、更に愛撫を施しだした。
「あ…ゃあ…。」
ナカを探られる感覚に、天零は引きつった声を上げ、無意識の内に、武威凰に縋った。
「………」
無意識に縋った天零を見て、武威凰は笑みを浮かべ、指を更に増やした。
「あ、ひゃあ…!!」
増やされた指に、天零は圧迫感を覚え、身体を震わせた。
その声を聞きながら武威凰は、笑みを深くし、指を激しく動かした。
「ひっ…!あ、やぁあ!」
激しく動いた指が、イイトコロに当たったらしく、天零は甘い声を上げた。
「ココか…?」
天零の反応を見て、武威凰は確かめる様に、同じ場所を刺激した。
「ひゃ、あ…ダメ…で…すっ!」
身体中に走る強い快感に、天零は喉を引きつらせながら、媚声を上げた。
「…もう、良いか?天零…。」
甘い声に、理性の箍が保たなくなって、武威凰は掠れた声で、天零に囁いた。
「……っ……」
その囁きに天零は、快感で潤んだ目を向けながら、声を殺しながら頷いた。
そんな天零に、武威凰は――優しく軽く口付けた。
「あ…。」
指を引き抜かれ、武威凰のモノが、秘部に宛われる感覚に、天零は声を上げた。
「怖がるな…」
声を上げた天零に、武威凰は囁き、労る様に、軽くキスを落とした。
そして、天零の頬を一撫でして、武威凰は、己を突き入れた。
「あ、やぁああ―――――!!」
強い圧迫感と熱さに、天零は、悲鳴を上げた。
「…っ!」
ナカの熱さと締め付けに、武威凰は、思わず顔を顰めた。
「はぁ…動くが、良いか…?」
荒く息を吐きながら、武威凰は熱に浮かされた声で、天零に囁いた。
「あ…ぅ…。」
甘い吐息を吐きながら、天零は、コクリと頷いた。
それを見て武威凰は、天零の頬にキスを落とし、ゆっくりと腰を動かし始めた。
「あ、ふぁ…ひゃあ!」
武威凰が動く度に、天零は、甘い声を上げる。
「聞かせてくれ…私だけに。」
聞こえる甘い声に、武威凰は、嬉しそうに目を細めながら、天零のイイトコロを狙って、突き上げた。
「ひゃああん!あ、やぁ!」
刺激に箍が外れたのか、天零は、堪える事を忘れた様に、甘い声を上げた。
武威凰は動かす度に、自身を締め付け甘い声をあげる、天零に、自分が追い詰められていくのを感じ、
ギリギリまで自身を引き抜き、また突き上げ、スパートをかけ始めた。
「あ、ひゃん!も、もう…!!」
限界を訴える様に、天零は切羽詰まった声を上げ、武威凰に縋った。
「私もだ…!!」
そう言って武威凰は、最後と言わんばかりに、一気に突き上げた。
「あぁ、ひぃあああ―――――――――!!」
「くっ…!」
天零は一際甘い声を上げ、劣情を吐き出し…武威凰も、その時の締め付けで、熱い迸りを吐き出した。
「ふぅ…大丈夫か、天零?」
自身を引き抜き、天零の隣に横になりながら、武威凰は尋ねた。
「…何とか…。」
疲れの所為で、天零はトロンとした目で、そう返すのが、精一杯だった。
「本当に、すまなかったな…。」
その答えに苦笑しながら、武威凰は、天零に謝罪した。
「いいえ…構いません…」
眠気の所為で、何処かフワフワした表情で、天零はそう返した。
そう言われて武威凰は、微笑みながら、天零を抱き締めた。
「もう、休め…。」
天零を抱き締めながら、武威凰は、小声でそう言った。
「…はい…。」
その問い掛けに応じる様に――天零は、直ぐに眠りに落ちた。
「お休み、天零…。」
眠った天零にそう囁き、武威凰も眠りに付いた。
朝までの僅かな時間、2人は穏やかに眠った。
高ぶる熱、そして思い。
全ては、貴方が突き動かして…衝動でも全て受け止めるから。
この高ぶる声が、冷めない間に…。
End.